埼玉県に住んでいる群馬県出身者の僕(@ka_zz)的に埼玉の温泉は残念すぎることは以前このブログでも書いたわけですが(参考:温泉砂漠の埼玉で塩素なし+源泉掛け流し100%な露天風呂を発見!@熊谷)先日お世話になっているヴィーガンカフェのオーナー夫妻に誘われまして栃木県那須にある「鹿の湯」に入って参りました!
結論から先に言えばすごい温泉でした。
湯に入いる時は我慢と後悔から始まります。
ところが途中から気持ち良くなり最後は病みつきになる、そんな温泉。なんで我慢からスタートするのかと言えばお湯の温度がかなり熱いのです。正確にいえば50℃近い高温でして(表示は48℃ですがスタッフさんが検温すると場所によっては50℃ある)とにかく熱い!を通り越して痛い!のです。とはいえ、その風呂だけでなく41℃→42℃→43℃→44℃・・とふつうの温度のお風呂もあるので初心者は41〜43℃の風呂でのんびり過ごすのがいいでしょう。
しかし、鹿の湯に来たからには46℃と48℃の温泉にもチャレンジしないと意味がないわけです。
超高温の源泉掛け流しが魅力の「鹿の湯」はふかいレベルで心身ともに癒される@那須
鹿の湯は1300年以上の歴史がある源泉掛け流しの秘湯です。栃木県には4つの活火山(那須岳、日光白根山、高原山、男体山)があってその周辺には名湯・秘湯がたくさんあるわけです。駐車場に到着して車を降りた瞬間から硫黄臭がただよい「温泉に来たなあ!」という気分にさせてくれる鹿の湯。
ホームページによると日本の歴史上32番目に開かれ温泉だそうで7世紀初頭というのは、仏教が日本に入ってきて間もない頃からこの温泉があったというのですから驚きです。古さで言えば道後温泉、有馬温泉、南紀白浜温泉が日本三古泉と言われており3000年の歴史があるそうで、そうなるとブッダがインドに生まれるずっと前から日本の古代人は温泉に入っていたということになります。
さてさて鹿の湯の魅力は50℃近い高温の温泉であると言いましたが初心者は46℃が限界だと思われます。今回この旅に誘ってくれたURAWABIOオーナーのまささんは何度かこの温泉を訪れており、まささんが今回初めて再高温の48℃に3分間入ることができました。しかし湯につかっている時は「熱い!」ではなく「痛!」を連発しながら、それはまるで修行者のようでした。
ところが・・湯から出てしばらくするとまるでガンジス川で沐浴をした後のような爽快感が溢れる表情になっていたのです。身体からたちこめる湯気と共に達成感のオーラが漂っていました。さすがにその勇姿には地元のご常連さんも「あんたのこと気に入ったよ!」と絶賛をされていたほどです。
そんな姿を見て僕もチャレンジをしました。46℃まではなんとか肩まで湯につかり3分を持ち堪えることができたので48℃に入ったその瞬間(およそ膝下まで湯に入った状態)に激痛が走るのです。これは無理だ!と根性がない僕はあまりの熱さに顔を歪めながらチャレンジを諦めたのです・・・
46℃まではご常連さんたちの親切なナビゲートによって(その光景はまるで体育会系の部活のよう)クリアできるでしょう。正直、46℃は慣れるとかなり気持ちいいです!入っている時もそうですが温泉から出た後が爽快すぎるほどの気持ちよさ。
ところが48℃は次元が違いますね。
快楽に到達するまでのハードルが高すぎる。
長い長い苦痛の先、それを超えた者だけが味わうことができる爽快感を今回は味わうことができませんでした。しかし、それでいいのです。初めてエベレストに挑戦してさくっと登頂してしまうよりは、何度か引き返して、苦労の末に達成したほうが喜びは大きいというもの。そう自分に言い聞かせて鹿の湯を後にしたのでした。
鹿の湯の詳細とアクセス
場所:栃木県那須郡那須町湯本181
電話:0287-76-3098
営業時間:8:00〜17:50
定休日:不定休
料金:500円(2021年11月現在)
アクセス:東北自動車道「那須I.C」から15分
公式ページ:http://www.shikanoyu.jp/
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