不健康志向にふり切ったヴィーガン料理を人々は求めている。

麺屋武蔵 ヴィーガンラーメン

「人々は外食に健康を求めていない」

「人々は不健康志向である」というのが事実でありまして、その証拠に僕たちの世界は右を見ても左を見ても病院と薬屋です。そして、世の中の外食産業のメニューは不健康であればあるほど人気が高い傾向にあります。右肩下がりだったマクドナルドが増益となったキッカケが脂肪とカロリーの塊であるメガバーガーシリーズだったことは記憶に新しいこと。

それと同時に人々は病気を恐れてしますし、太ることを恐れています。

なのにどうして不健康な食べ物を好むのか?

人々が外食に健康を求めていないその理由

車麩のカツ丼

笛吹市の人気ヴィーガンカフェ「フルール」の車麩のカツ丼

それは単純な理由でありまして、人々は外食をすることで①快楽を得たいから、そして②元気になりたいからです。仕事でトラブって落ち込んだ時、人間関係のストレスでまいっている時、食べることで元気を回復しようとします。

僕(@ka_zz)も外食は大好きです。週に2〜3回は外食をします。家のごはんも美味しいです。しかし、生活をしていると色々あります。だから外食をします。

僕が外食に求めているのは❶非日常的な美味しさ ❷非日常的な空間 ❸非日常的な時間、この3つ。具体的に説明しますと家では玄米、味噌汁、豆腐、納豆、漬けもの、四季折々の野菜のおかず、時々うどん、時々蕎麦、時々パン、時々パスタ、時々ラーメン・・こんな感じです。

子供の頃から肉魚鶏は苦手なので食べませんので、毎日毎食ベジ飯です。

日常から離れたくなった時「外食=ごちそう」を食べにいきます。外食も基本ベジ飯ですが、家では食べることができない手の込んだ料理とか料理のプロの技で作られる料理は、僕的に刺激がたっぷりです。食べ終わると大きな満足感と共に元気をチャージできます。

ヴィーガン ラーメン

熊本ラーメンこむらさきのヴィーガンラーメン

外食産業はラーメン屋、焼肉屋、居酒屋、寿司屋、ファストフード、ファミレスなど、基本的に肉と魚を食べるお店がほとんどです。健康を売りにしているお店もありますが、一部の人々にしか支持されていません。このことからも、人々が外食に何を求めているのか?が明確です。

人々が外食に求めているのは、非日常性と刺激と快楽なのです。

確かに世間は健康志向が高まっている、それも事実です。しかし、圧倒的多数の人々が外食に求めているのは不健康な食べ物(油と砂糖、そして糖分)なのです。その結果、日本は病気大国となってしまったわけです。もちろん、食べ物だけではなく様々な生活環境の悪化も原因ではありますが・・

不健康志向にふり切ったヴィーガンフードとは?

一般的にヴィーガンフードとは?お肉もお魚も乳製品も使っていない植物性100%で、白砂糖やゼラチンなどは動物由来なのでNGです。そしてヴィーガンフードを食べる人は農薬や添加物を可能な限り避ける傾向があって、それらは身体にダメージを与えるからです。

しかし、このような質の良い食べ物を外食で選択する人は全体の3〜5%程度というデータが出ており、決して多くはありません。多くの人々は外食をする時に(健康であることを望みながらも)身体に負荷がかかる食べ物を選択しています。

またヴィーガンフードの一般的なイメージは健康的である反面「美味しくなさそう」「味気なさそう」と思われています。ところが世界的に植物性ミートが流行しているように、マーケットはヴィーガンでありながら、肉食のようなボリュームや味わいを追求しています。つまり商売として考えた場合、少数派のヴィーガンやベジタリアンをターゲットにしてしまうと利益を稼げないからです。

麺屋武蔵 ヴィーガンラーメン

麺屋武蔵が内閣府の食堂で提供したヴィーガンラーメン

ですので、その他大勢の肉魚を食べる人々を取り込むための戦略商品が植物性ミートなのです。

「人は外食に健康を求めていない」

「しかし潜在的には健康を求めている」

この相反するジレンマを解消してくれるのがヴィーガンフードです。いくつか写真に載せたように、プラントベースな食材だけでも不健康(ジャンク)フードを作ることができるのがヴィーガンの面白さです。バーガー、ラーメンを筆頭に餃子、肉まんもどき、ピザ、最近では焼肉までも植物性で食べることができるのです。

無論、本物(動物)のギトギト感やコッテリ感までは到達していなものの、実際に食べてみると相当な満足感を得ることができます。つまり、多くの人たちが外食に求めているレベルに限りなく近づいています。それでいて動物性食材と比較した場合、身体への負荷が低いのがヴィーガンフードです。

ヴィーガンラーメン

一風堂の人気商品プラントベース赤丸(ヴィーガンラーメン)

外食産業におけるヴィーガンフードのフェースはまだ黎明期にあります。

東京などの大都市では、お店が増えてきているものの地方ではまだまだ少なく、商売として成り立たせるにはまだ時間がかかりそうな状況です。

新型コロナウイルス騒動によって健康への意識が高まりつつある現在。ヴィーガンフードをメニューに加えようとする飲食店が今後も増えることが予想されます。しかし「ヴィーガンフード=健康によさそうな食べ物」にしてしまうと圧倒的多数な不健康志向の消費者には受け入れられません。

「不健康志向にふり切ったナチュラルなヴィーガンフード」

既存の外食は、快楽を得るための代償として健康を害してきました。これからの外食は、快楽を得ながらも健康を保てる料理を消費者が選択するようになります。

これこそがヴィーガンビジネスのポイントとなるでしょう。

▼箱買いして間違いないヴィーガンカップ麺

関連記事

コメント

この記事へのコメントはありません。