新宿アインソフリプルの閉店が意味する時代の変化とこれからのベジ飯。

2020年も師走に入り、残すところ一ヶ月をきりまして冬の寒さが日に日にましているこの頃、今更ながらFOXドラマ「24」にハマっている僕(@ka_zz)です、ごきげんよう。

今年は新型コロナウイルスに明け暮れた一年となり、世界が混乱に巻き込まれています。

人の流れが大きく変わり海外からの旅行者が消え、東京の街から外国人がほとんどいなくなりました。西新宿にあるアインソフリプル、はビーガンバーガー専門店でコロナ以前は大いに賑わっていました。美味しそうにバーガーを頬張っていたのはヴィーガンが多い外国人旅行者と、都内在住のベジタリアンです。

僕も大好きなお店で、数えきれないくらい通ったのですが・・

12月30日をもってリプルが幕を閉じることになりました。ある程度予想はできていたものの、愛用者にとっては残念極まります。外食産業自体が、苦境に立たされているなか(一部は大繁盛していますが)プラントベースなお店は、この先、どうなっていくのか?どうすればこの変化を乗り切れるのか?を僕なりに考えてみます。

アインソフリプルの閉店から考えるベジ飯屋の在り方。

社会と僕たちの暮らしに大きな変化がおきたのは3.11の大震災以上ではないでしょうか。

今回のパンデミックは人災であると考えております、個人的には。いちばん興味深いことは、目で見ることができないウイルスというミクロの存在によって、僕たちは右往左往しているわけです。そんなウイルスの影響によって、人々は怯え、疑心暗鬼となり、空想と推測のもと行動をせざるを得なくなりました。2020年12月4日、僕は自由が丘へ仕事で出かけ、東急東横線から直通の西武池袋線で帰ったのです。

ふつうなら山手線並に混雑している通勤快速の車両が、満席ではあるものの、つり革につかまって立っている人がまばらでしかいなかったのです。練馬を過ぎたあたりでは午後8時だというのに空席が目立ちました、金曜の夜だというのに。

目立っていたのはこの日発売された鬼滅の刃最終巻のコミックを読んでいる人が、やたらと多かったことです。明らかに、街から人が減っています。11月にはいり、感染者数が増えていることも影響しているのでしょう。外国人も車両でひとりも見かけることはありません。

都内のビーガンレストラン、カフェは、世界的にみてもレベルが高く、ベジタリアンが多い外国人旅行者の楽しみのひとつがベジ飯屋巡りです。当然ながら、売り上げも外国人旅行者に依存していたお店は少なくありません。

パンデミック禍で売り上げが伸びたお店の特徴とは?

バーガー+ポテト+コカコーラが僕のお気に入りセット話は変わりまして、今回のパンデミックは外出自粛(諸外国では禁止)と、接触をさけるためのソーシャルディスタンスが人の流れと、街の様相を一変させました。ほとんどの飲食店が売り上げを落とすなか、僕の周囲では、まったく逆の現象が起きたお店もありました。

それが、

・ほっかほか弁当屋さん
・天然酵母のパン屋さん
・オーガニック食材の製造+販売店
・和食中心のビーガン専門店

特に、ほっかほか弁当屋さんは緊急事態宣言の下、前年度比で130%増。あまりにも忙しくて友人であるオーナー(4店舗やっている)夫妻が体調を崩したくらい繁盛したそうです。

近所のカフェ(アリサン)は、店舗自体は営業自粛で休業しておりましたが、本業であるオーガニック食材の販売が好調で、休みもなく出荷をしていたようです。ご近所の小さな天然酵母パン屋さんも、売り上げが伸び、嬉しい悲鳴をあげていました。和食中心のビーガン専門店「にしまきごはん」は駅から遠く離れた立地にありながら、ご近所に住む人たちから支持され、地域に根差し、ベジタリアンではない人々がこぞって通うお店です。

この4店舗の共通点を探してみると・・

①誰が食べても美味しい!
②家で食べる+家で作る
③マイペースな営業方針

この3つの特徴が、飲食店の今後に影響していくことは間違いありません。

ベジのお店はターゲットを広げる以外に方法はない。

ペーパートレーに書かれた何気ないひと言が嬉しかったリプル新型コロナウイルスによるパンデミックが収束した後も、社会経済は元には戻らない、という専門家の見方があります。パンデミック以前を10とすると、収束後も6〜7程度であると予測が立てられています。

これは外食産業だけではなく、消費全般に関わる話です。

推測ではありますが、僕たちは最悪を想定して最善を尽くしていく必要があります。 売り上げが3〜4割減る・・ということは、単純に考えると3〜4割の新規様を開拓する必要がある、ということです。

日本各地、世界各地でベジ飯の食べ歩きをしていると、繁盛店にでくわします。

驚くほど活氣に満ちていて、そこでは元氣をチャージできます。 ふつうのお店と何が違うのだろう?と、観察をすると繁盛しているお店は・・ ベジ飯屋なのにベジタリアンが少ないのです。

つまり、ふだん肉魚を食べているふつうの食スタイルの人たちがメインの客層なのです。 誰が食べても美味しい!と思える料理を提供しているからです。ベジタリアン、ビーガンというターゲットは、商売として難しいのです。

ここをシフトできないと、時代の荒波に飲まれてしまうでしょう。

当然ながら、テイクアウト、お持ち帰りができるお弁当は必須です。 友人が経営しているお弁当屋さんは、このコロナ禍で前年度比130%増しています。売り上げが伸びているビーガン専門店は、お弁当にも力を入れています、ビジュアルにも味にも。

ビーガンを一切意識させない味とビジュアルが鍵。

リプルがあった西武新宿駅周辺の風景オランダのアムステルダムで、大繁盛しているビーガンラーメン店があります。予約のみのお店ですが連日満席で、一日に予約電話を50件も断っているくらい繁盛しています。(現在はパンデミックのため状況は違いますが)僕も、このお店に少しだけ絡んでおりまして以前、オーナーさんからその秘訣を教えていただいたことがあります。

それが、

・ビーガンフードであること意識させない
・ベジタリアン、ビーガンではなく一般層を相手に商売する

の2つです。

ビーガンフードの優れている点は、肉魚が嫌いな人、苦手な人、宗教上の教義で制限がある人、卵や乳製品アレルギーがある人などに関係なく誰もがひとつのテーブルで食べることができる!ことに尽きます。

つまり、誰が食べても美味しければ(ビジュアル・味とも)ふつうの飲食店よりもターゲットが広がる!ことです。

現時点で、ほとんどのお店、ほとんどの企業がベジタリアンフード、プラントベースフード市場で大きな成果をあげることに失敗しているのは「誰が食べても美味しい、とは思えない」それに尽きます。

パンデミックによって社会が大きく変わろうとしている現在、ここで変化できる者が生き延び、変化できなかった者が絶えていくのは自然界の定めです。 もちろん、僕のWeb仕事もそうです。 日々、自分に変革を起こすこと それ以外に、豊かに生きる方法はありません。

それでは皆さん、素晴らしい人生を

Have a good day!

and God bless you!

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