4泊5日ひたすら食べて歩いた過酷で美味しい大阪・京都の食べ歩き取材日記。

大晦日とお正月によって、慌ただしい日常がリセットされましたが、増えた体重はそうは簡単に戻らない僕(@ka_zz)です、ごきげんよう。

2019年の6月に、大阪と京都でベジタリアンのお店を取材しました。それも、にんにく、ネギ類、にらなどを食べない五葷ぬき(ごくん)ビーガンの料理&スイーツを食べることができるお店です。5日間の取材でまわったお店は12軒ほど。そのうち10軒分を執筆しまして、関西ベジタリアンレストランのガイドブックとして台湾国内の書店に並ぶことになりました。

食べ歩く仕事・・・というと、一見良さそうに思えますが、その実態は!?

ということで、本の紹介とあわせて取材後記としてこの記事を書いておきます。

台湾で発売されたビーガン専門店の関西ベジガイドブック。

世界有数のグルメ都市である大阪。

たこ焼き、お好み焼き、串カツだけではなく、世界中で激増しているベジタリアン向けのお店も増えています。ベジタリアンのなかには宗教上、健康上の都合によってにんにく、にら、ネギ類をいっさい口にしない人たちが多いのです。

それが五葷抜きと言われている種類で、特にベジタリアン文化の先進国である台湾に多いのですが、世界的にビーガン・ベジタリアンのお店は多くあっても、五葷抜きベジのお店は数えるほどしかありません。

それは関西でも同じでありまして、台湾人にも大人気の大阪・京都なので、彼らが旅行に訪れても、外食ができるお店を探すのにひと苦労なのでした。そこで立ち上がったのが、山崎 寛斗くんで、クラウドファンディングを実施して資金調達に成功。大学時代の留学経験によって中国語が堪能な彼は、台湾国内で絶大な影響力を誇るインフルエンサーです。

ヒロトくんとYoutuberのはなこちゃん

オリンピックを間近に控えた東京で、ベジタリアン&ハラールフードを拡大するための仕事のかたわら、中国語圏を中心として世界中に日本のベジを伝えるための活動を活発にしています。

2018年末に発売された東京版の五葷抜きビーガンレストランの本。3月に台北を視察した際は、発売後4ヶ月を経過しているにも関わらず、大きな書店で平積みされておりました!

今まで、まとまった情報がなかったこともあり売れ行きも好調のようです。

LCCの発展によって台湾から気軽に来られるようになった日本なので、年間10回以上、大阪・京都・東京・福岡・北海道などを回っている台湾人も多くいます。

この本が出版される以前は・・

オリエンタルベジタリアン(五葷抜き)な台湾人が日本へ旅行する時、facebookやGoogle検索で、分散された情報(信頼性が低いものも含め)を手間暇かけて収集し、それを細かく調べてまとめあげる作業が必要でした。それはもう大変なリサーチ作業です。

全55店舗も掲載している関西ベジタリアンガイドブック。

パプリカ食堂

パプリカ食堂のヴィーガンロコモコ丼

今回、発売された本がこれです。植物性100%のビーガンで、料理的に旨味のもとである玉ねぎやニンニクを一切つかっていない料理を提供するお店が55店舗も掲載されています。 ベジタリアン業界を知る人なら、かなり驚異的な数字なんですよね!

美味しい!と評判のビーガンレストランでは、大抵、玉ねぎは使っています。それを使わずに美味しい料理を作るのですから・・! 関西版の執筆陣は、ひろと君とこの4人。

・TOKYO SMILE VEGGIESの千葉ちゃん
・地元京都のベジメディアDietHelperを運営している玉木さん
・ヴィーガンWEBマガジン「ひつじの」編集長 神谷さん

そして、前回東京版から引きつづき僕です。

過酷な食べ歩き取材は電車やバスを使わずにひたすら歩く。

三日坊主のヴィーガン味噌ラーメン

ふだん2食 or 1.5食の暮らしな僕なので、食べ歩き取材は想像以上にハードになります。

2軒くらいどうってことないでしょ? と思われるかもしれません。

しかし・・・!

1軒で取材で注文する料理が3〜4品だとすると・・2軒で最大8品となります。取材だからと言って注文した料理はしっかりと完食します。それが礼儀ですので。 商売上手な大阪なので東京のお店より料理のボリュームがあります。

僕がとった作戦はこうです。

①店舗と店舗の距離を3〜5kmほど歩ける順路でスケジュールを組む。
②玄米など量が調整できる料理は、なるべく少なく盛ってもらう。
③夜はラーメンなど胃に軽い料理を食べる。

この3つによって胃腸をこわさず、美味しく食べ歩くことができたのでした。

5日間の関西滞在は、僕が気に入っている新世界にあるゲストハウス「THE PAX」と、阿倍野にあるお気に入りのビジネスホテルを活用。アポ取りからお店の人へのインタビュー、撮影まで取材はすべて一人でこなします。

1日のスケジュールはざっとこんな感じです。

8:00 起床
8:30 宿の近くの銭湯に入る
9:30 珈琲を飲みながらルートやお店の事前調査

11:00 宿を出る
11:30 1軒目の取材
13:00 カフェで記事を執筆

15:00 2軒目の取材
16:30 カフェで記事を執筆
19:00 3軒目の取材
20:30 宿に帰って執筆

22:30 自分の仕事をする
24:30 コンビニで炭酸水を買う
25:00 シャワーを浴びてベッドに入る
25:30 寝る・・zzZ

こんなスケジュールで5日間をこなすわけですが・・

いやあ!仕事とはいえ、とにかくよく食べました!

お気に入りのカフェ大阪北浜のBrooklyn roasting companyで執筆

お店への移動は5km圏内であればテクテクと歩くことで、胃を活性化させ消化を促し、ついでに摂取したカロリーも消費します。それでもお腹が空いていないのに食べていた結果、5日で3〜4kgは太りました。個人的に、このブログの記事もそうですが200%自信を持ってオススメできるお店しか執筆しません。

そのためには、そうでないお店で食べることも多々あるわけでして・・

今回の取材でも、台湾の人たちに紹介したくないお店があったのも事実です。

この本の掲載基準はわりと厳しく、美味しいのは当然ながら、外国人旅行者に対して(もちろん日本人客にも)ウェルカムな接客とおもてなしの気持ちがあること。美味しくても無愛想だったり丁寧ではないお店は基準から外れるのです。

海外からわざわざ日本へやってきた旅行者に、気分よく楽しく食事をしていただくことは、味よりも大事な要素であると考えています。 実際、そうではないお店もあるのも事実で、取材させていただいた時に、生意気ながら店主さんやスタッフさんの人柄や態度についても見させていただきました。

この本に掲載されたお店は、まちがいなく心身ともに元氣になれるでしょう。

この本は台湾国内の書店で買える。

ひたすら食べて歩いた大阪の街

というわけで、この本はどこで買えるのか?

残念ながら日本では購入することができません。台湾国内の書店とWEBのみの販売となります。 なので、今年の前半にでも台湾へ旅をして(食べ歩きますよ!笑)本を購入してまいります。

とにもかくにもお腹的に過酷ではありましたが、楽しく充実した5日間取材の旅となりました!

大阪、京都のベジ飯はスペシャルに美味しいものばかりで、プラントベースフードの可能性を感じながら、東京へ戻ったのでした・・。 この本を手にとって台湾から来日した旅行者たちが、美味しい料理を食べて満足してくれることを切に願います。

国や人種や宗教を超えて、みんなが同じお店で、同じ料理を食べる風景こそ、僕たちの世界に必要なことであると信じて、これからもベジな発信を僕はしていくでしょう。

それでは皆さん、よい一日を!

Have a good day!

and God bless you!!

関連記事

コメント

この記事へのコメントはありません。