西武ライオンズの7月大失速と参議院議員選挙の結果に思うこと。

セ・リーグとの交流戦の最終カードとなった巨人との3連戦を1勝2敗で負け越しで終わった。

公式戦が再開をしたが、日ハム→オリックス→ソフトバンクとのAクラス決戦は2勝6敗という結果になった。次の楽天、ロッテ戦も負け越してしまい、ついには8カード連続で負け越しとなり、7つあった貯金も借金3まで落ち込んだ西武ライオンズ。

僕の現地観戦も悲惨な内容ばかりで5連敗中。日本を代表する大エースに成長した今井達也が酷暑と猛烈な湿度によって熱中症となり2回表で降板した試合も内野席で観ていた。調子がよかった隅田知一郎、渡邊勇太朗もそれまでの疲れとベルーナドームの猛暑猛湿度でコンディションを整えることができずに、不甲斐ないピッチングばかりだ。

この猛暑のなかで6人ローテーションでは、疲労回復どころか疲労蓄積となっているのが現状だ。

完封負けしてソフトバンクに3タテされた試合

比較をすると首位を軽快に走り続ける日ハムは、開幕から8人ローテーションで先発ピッチャーのコンディションを良い状態に保っており、西武ライオンズのバテバテの状態とは真逆にある。

西武ドームの屋根が完成したのが1999年のこと。当時の夏は、ここまで暑くなった。

気象庁のデータを調べてみると、

1999年8月 所沢の最高気温(1日〜21日)
日付 最高気温(℃) 観測時刻
8月1日 32.5 14:00
8月2日 31.6 12:00
8月3日 32.7 14:00
8月4日 33.5 15:00
8月5日 32.5 13:00
8月6日 31.2 12:00
8月7日 31.6 12:00
8月8日 32.6 13:00
8月9日 33.4 15:00
8月10日 27.4 17:00
8月11日 32.2 16:00
8月12日 34.7 13:00
8月13日 29.6 14:00
8月14日 24.9 24:00
8月15日 29.1 14:00
8月16日 30.7 16:00
8月17日 33.4 16:00
8月18日 34.1 13:00
8月19日 31.7 13:00
8月20日 32.2 12:00
8月21日 31.9 12:00

データ参照元:気象庁

ご覧のように、もっとも暑い日[34℃]が2日のみ。現在とは別世界とも思えてしまう所沢の気候だ。

1999年は西武ドームに屋根が設置完了した年である。

つまり、当時は今現在の酷暑が嘘のようにめちゃくちゃ暑くはなく、むしろ普通に野球ができる環境だったのだ。僕自身も当時の西武ドームで何度も現地観戦をしたことがあるから記憶を辿れば、ふつうに外野の芝生席でゴロゴロしながら快適に野球を眺めていた。

36〜38℃が当たり前の高麗エリア。雨もしばらく降っていない。夏合宿をしている西武ライオンズ三軍がいる北海道帯広の最高気温は40℃である。一般的な温暖化説によると、人間の活動によって排出されるCO2(温室化ガス)が原因だということだ。

日本やアメリカなどでは排出量は僅かであるが減少している。しかし中国、インドなど人口が日本の10倍以上の新興国は、これからもっと車が増え、経済活動が盛んになることが予想されており、CO2による温暖化説が正しければ、地球の温度が上昇していくらしい。

そして、もうひとつの説は、英国はノーザンブリア大学のジャルコヴァ教授による地球寒冷化説。

2030年以降、およそ20年は地球全体がミニ氷河期に突入するというもの。これは人間活動によるCO2排出の影響は微々たるもので、地球と太陽の距離、軌道、傾き、そして太陽活動の影響によって現在の猛暑は引き起こされており、それに基づいた予測が2030〜2050年の寒冷化だ。

僕は、この説を支持している。

学術界では、ジャルコヴァ教授の説は否定されているが、ご本人はそれに反論しつづけている。天動説に対して地動説を唱えた異端のように孤軍奮闘している。いずれにしても、2030年以降になればどの説が正しいか証明されるわけだから、楽しみでしかない。もし実際に寒冷化した場合は、夏場のベルーナドームは1999年当時の快適な環境に戻り、春先の観戦は寒さ対策が必要になるだろう。

変化と言えば、2025年7月20日の参議院選挙でも世の中が大きく動いた。

投票率は前回から6ポイント増の58%で、米をはじめとする生活物資価格の上昇によって、今まで投票しなかった人たちが動いたことになる。それとあわせて、保守的な人たちもさすがにヤバいと思ったのか自民、公明ではない選択肢に投票をした。

与党が過半数を割り、国民民主と参政が議席を伸ばす結果になったわけだが、今回は与党の自滅に近いという感想だ。パンデミック以降の世界の変化に与党が対応できていなかったし、特にトランプ大統領になってからの変化には、すべてが後手にまわり、茹でガエルのようにあれよあれよと物価があがり、民衆が抱えた不満とストレスが過半数割れだったと思う。

ただ、僕が考えるところでは、泥舟状態の日本はしばらくは沈んでいくと予想している。物価はまだまだ上がるけど給料はさほど上がらないだろうし、減税は進まず税的な負担は増える一方で、さらに我慢が必要な状況はつづくとみている。

参考になるのが、大東亜戦争末期の政府と軍の動きだ。

米粉のベジバーガー

なおみさんの米粉のベジバーガー、激美味でした

早い段階から講和を目指すグループと、一億総玉砕しても徹底抗戦を訴える強硬派グループがあって、それぞれが真逆のベクトルで対立していた。

そのような状況はどの国でもあると思うが、原子爆弾を2発も落とされるまで決断が遅れに遅れたのは、強力なリーダーシップが機能しなかったという見方もあるが、僕の視点だと日本人特有とも言える「和を乱さないための同調圧力」が最悪の結果をもたらしたと思っている。

それともうひとつが、責任の所在を曖昧にする集団・組織の体質によって、意思決定が遅れに遅れてしまったことで、日本中が焼け野原になってしまったと考えている。当時の鈴木総理大臣がご聖断を仰がなければ、北海道はソ連に制圧され、現在の北方領土のようによその国になっていた可能性すらあります。

同調圧力と、責任の所在を曖昧にする体質。これらを、高城剛さんは日本式システムと呼んでいる。

とは言っても、空から爆弾が降ってくるわけではないので元氣な身体と心があれば、精一杯に仕事に励んでお金を稼げば、なんとかなるのが今の平和な日本だ。悲観をすることは無いし、美味しいものを食べて明るく楽しく暮らしていれば幸福なんだと思う。

ただし、いざ何かあった時はさっとどこへでも移動ができるように準備をしておいたほうがいいだろう。

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