
先日参加した埼玉県小川町のOgawa Organic Fes 2019でも、オランダから来日したビーガンラーメン専門店オーナーシェフ石田さんのセミナーでも、サスティナブルという言葉を何度も聞いてきた僕(@ka_zz)です、ごきげんよう。
今日のブログは久々に超衝撃的なニューストピックを書いてみます。 正直、僕自身がかなりでっかいインパクトをうけておりまして、心のなかが 「おぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」ってなっております。カップ麺を世界で初めて製品化して、国内では43%ものシェアを握り、世界中の即席麺のシェアNo.1でもある日清食品が・・・
「カップヌードルは今後、動物由来の原料を使わないビーガン対応の食品になっていく!」
と日清食品の社長さんがお話をしたというのですから、飲んでいたお茶をぶーーーっ!と噴出してしまうほどの衝撃的ニュースじゃないですか。 そんなわけで、(自称)世界でいちばんビーガンラーメンを食べている僕が考察してみます。
「カップヌードルがビーガンになっていく」という衝撃ニュース。
facebookをなにげに見ていたら、驚くべきニュースが目に飛び込んできました。
即席麺業界だけではなく、ベジタリアンフード業界にもそのインパクトは絶大な内容です!日経新聞|日清食品HD社長「カップ麺、持続可能性を追求」 日経フォーラムに参加された日清食品ホールディングスの安藤社長の口から出た言葉が・・
カップヌードルは今後、環境負荷軽減のために動物由来の原料を使わない「ビーガン対応の食品になっていく」との見通しを示し、「そうした食品についても変わらぬおいしさをテクノロジーで追求していく」と話した。
出典:日本経済新聞
というのですから、びっくり仰天じゃないですか!世界80ヶ国で販売しているカップヌードルシリーズで肉・魚・鶏、チーズ、牛乳ををいっさい使わず植物性だけの食材で開発するというのです!
このニュース記事のポイントは三つありまして、
・廃プラ活用による電力を「コストが高くても積極的に購入していく
・カップヌードルで使う容器の原料を植物性由来のプラスチックに切り替えていく
・カップヌードルは今後全ての素材を植物由来に置き換えていく
「畜産による食肉の生産もCO2排出量が多いと指摘した」ということからも、地球環境に配慮した環境負荷の軽減を、日清食品が企業として本気で取り組んでいく姿勢をうかがえます!この記事の冒頭でも書いた「サスティナブル」というのは「持続可能であるさま」という意味です。行き詰まっている僕たち人間社会が、これからの未来において発展していくために、必要不可欠なことが地球環境と自然界の保全です。
即席麺で世界のトップを走りつづける日清食品によるプラントベース(植物由来の食品)へのシフトは、日本の食文化に大きな影響を与えていくでしょう!
謎肉が大豆由来だったことから考えるカップヌードルの展望。
カップヌードルに入っている「謎肉」を僕は子供の頃から嫌いで捨てていました。
罰当たりな行為をしておりましたが、まずいのですから仕方がありません。日清食品がカップヌードル発売46年目にして謎肉の正体を明かしたことが話題となりました。「謎肉」の正体は、肉と大豆由来の原料に、野菜を混ぜて味付けしたミンチだったのだ。「謎肉」は通常と白いものと2種類あり、それぞれ豚肉と鶏肉をベースにしている。
謎肉は肉と野菜のハイブリッドミートで、それを46年前に作ったのですから凄いことです。
現在、アメリカで爆発的にシェアを拡大している擬似ミート「インポッシブルミート」は植物性100%で、200億円以上の研究開発費をかけています。僕自身も2019年8月にロサンゼルスでインポッシブルミートを使ったビーガンバーガーを食べて、その美味しさとボリュームにびっくりしました。欧米そしてアジア諸国で、脱肉が進んでいることは間違いなく、今回の日清食品の動きも、これに連動していると見ていいでしょう。
安藤社長は「すでに謎肉と呼ばれる大豆をもとにした代替肉を1971年の発売当初から使うが、今後はエビなど肉以外の動物性食材についても植物性のものに切り替えていく」 日清のカップヌードルはざっと調べただけでも、30種類以上を購入することができて、具材も肉、魚、鶏、チーズ、牛乳など、動物性食材をふんだんに使っているのが実情です。
それを、植物性100%にしていく、と社長が言うのですから期待せずにいられません。 植物性で濃厚なとんこつ、植物性でシーフードスープ、植物性でクリーミーなチーズ、植物性でどん兵衛のきつねうどん・・・などなど、日清食品の開発力があればどれも実現していくでしょう。
昔からビーガンカップヌードルを展開していた日清食品。
「カップヌードルがビーガンになる!」というニュースに興奮して、衝撃を受けた僕ですが・・・実は、日清カップヌードルのビーガンバージョンを昔から食べていた僕でした。
どういうことかと言うと、インドやシンガポール、タイなどベジタリアンが多い国々では、日清はビーガンバージョンのカップヌードルを普通に発売していたのです。それも何種類も・・・!今回のニュースは、何が衝撃かというと、肉全盛の日本のラーメン界という市場のなかで、業界最大手がビーガン化に踏み切ったことです。
上記の写真は、インドを旅した時に仕入れてきたビーガンカップヌードルです。
世界各国でカップヌードルを販売しているグローバル企業な日清食品は、その国々の食文化に合わせたカップ麺を開発、販売しているのです。インドで仕入れてきたビーガンカップヌードルをもうひとつご覧ください。
インドらしくマサラ味です。 作り方は日本と同じで熱湯を注いで3分待つのですが・・・
インドのカップヌードルは、お湯を少なくいれて、スープパスタのような感覚で食べるのす。日本のラーメンはスープと麺を一緒に楽しむものですが、インドにはスープと麺を一緒に食べる文化はありません。なので、お湯を少なめにいれて麺をふやかしてフォークで食べるのです。
ビーガンとは思えないくらい濃厚で、パンチがきいてとても美味しくいただきました。
ラーメンにとって大事な要素は、旨味たっぷりのスープです。本来は豚や鶏や魚から旨味をとるのじゃないですか。あと、たっぷりの化学調味料。 しかしビーガンは動物由来の材料を使いませんから、すべて植物です。カップ麺なので多少の化学調味料は使っているようですが、ふつうより少なめでした。
いずれにしても、ベジタリアンの人々から、早く日本でもビーガンカップヌードルを発売してくれよ日清さん!って声があちこちで聞こえていたのも事実です。 地球環境の急速な悪化というネガティブな原因ではありますが、時代の流れを捉えた日清食品によって、日本でも近々、ビーガンカップヌードルが登場することは間違いありません。
ビーガンの次は化学調味料不使用なカップヌードルが登場するだろう。
さてさて・・
インドから話がそれてアメリカの市場では、化学調味料を使ったお菓子や加工食品は消費者から避けられています。日本のお菓子がアメリカのスーパーで”危険物”として扱われている残念な写真を見たことがあります。
なので、いずれカップ麺も化学調味料が不使用なものが主流になってくるでしょう。少し前に記事にした、ニュータッチと自由が丘のビーガンレストランT’sがコラボして発売したカップ麺は、ビーガンでしかも化学調味料不使用なのに、ミラクルに美味しいカップ麺で箱買いしたくなるレベルです。
企業は、僕たち消費者の健康については、ハッキリ申し上げて二の次に考えています。
消費者の健康や地球環境よりも金儲けが優先となっています。 しかし・・・ そんな企業はいずれ淘汰されてこの世界から消えていく時代がもうすぐそこまで来ています。今回のニュースで思うことは、日清は確実に時代の荒波を乗り越えて、次世代も世界中の人々に、美味しいカップ麺を提供していくと確信を持ちました。
お湯を入れて3分で、美味しい美味しいラーメンを食べることができるカップヌードルは、僕たちの生活に欠かせないアイテムになっています。 日清カップヌードルが、地球環境にも自然界にも、人の健康にも優しいビーガンで無添加でサスティナブルなラーメンに変化して、これからもずっと世界中に愛されつづけることを強く願います!
ラーメン界に登場したベジ系ラーメンによって新たな顧客を開拓している。
ラーメン界ではすでにベジ系ラーメンという新たな分野で盛り上がっています。 2013〜2014年くらいから、最初は一部のベジタリアン向けにベジラーメンがリリースされました。ラーメン好きな僕はベジラーメンを提供するお店に足繁く通い始めたのです。
外国人に絶大な人気を誇る東京駅のT’sたんたん、ミスドとコラボして全国規模でベジラーメンを展開しているソラノイロ、お肉大好きな人たち、子供たちからも支持されているキックバックカフェの豆乳ラーメンまめらー、ラーメン界の異端児田中玄さんの玄菜麺、新横浜ラーメン博物館のこむらさきと一風堂・・など、まだまだ商売として成り立ちにくいビーガンラーメン黎明期に、勇猛果敢にチャレンジした先人たちのおかげで、今回のカップヌードルのビーガン化があると思っています。
ビーガンラーメンは日本だけではなく、海外でも大いに盛り上がっています。
いや、むしろベジタリアンが激増している欧米のほうが日本以上に盛り上がりを見せているのも事実です。L.Aやニューヨークにはビーガン専門のラーメン店があるくらいで、世界中の人々が日本式のラーメンを好んで食べています。このような背景から、グローバルに展開する日清のカップヌードルがビーガン化することは、ある意味必然でもあり、大きなチャレンジとして世界中から注目が集まるでしょう。
理想としては、肌の色、言葉、宗教、ビーガンや肉食など食の志向など関係なく、誰もが笑顔で美味しく食べることができるカップ麺でしょう。冒頭でお話ししたサスティナブル=持続可能でピースフルなムーブメントを、ジャンク食品代表のカップ麺がリードするってとても面白いですし有意義なことです。
日清食品ならそれが実現できると僕は信じます。
それでは皆さん、よい一日を!
Have a good day!
and God bless you!!
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