
今年のお正月は、ふっかふかに蒸したもち米を、臼と杵でぺったんぺったんついたお餅を食べて、最高にリッチな気分で過ごした僕(@ka_zz)です、ごきげんよう。
皆んなで楽しくついたお餅をこんがり焼いて、上質なお醤油をつけ、海苔を巻いて食べる。
これって最高の贅沢じゃないですか!
とはいえ、自分で餅つきをするってかなりハードルが高い作業になります。餅つきはひとりでやることはできません(餅つきのマシンがあれば別ですが・・)もち米の選定から洗米、そして浸水。臼と杵の準備、もち米の蒸し、つく作業、そしてのし餅の制作までたくさんの工程があります。
そんなわけで今回は、超初心者でも餅つき大会が実施できるように僕の経験をすべて吐き出してマニュアル化しました。餅つき大会の幹事さん、ぜひ参考にどうぞ!
餅つき大会を開催できる人数や場所について。
お正月に食べるお餅を年末につくのは日本の伝統行事であり、新年の準備、そして一年のしめくくりとして大事なイベントのひとつです。僕もここ15年ほど、年末になると仲間たちと餅をついておりまして(ここ5年ほどは忙しくて休んでおりましたが)、子供の頃からお餅が大好きなこともあり、餅つき隊長と呼ばれています。
そんな僕が、餅つき初心者のために、もち米のチョイスから餅をのすまでの過程を解説します。この記事を読めば餅つきの準備と段取りが出来ることでしょう。前提としまして、ついた餅をその場で食べて、さらにお正月用にお土産で持ち帰る分の餅つきを解説していきます。
▼餅つきマニュアル当日編はこちら。

2019年のお正月は1日三食、おやつ、そして夜食も餅で過ごした僕(@ka_zz)です、ごきげんよう。 1日5回も餅を食べることができる幸福、冷蔵庫が餅で満たせる喜びを存分に味わえたのも、昨年末に自分で餅をついたからに他なりません! そんなわけで、前回の記事では餅つき大会の前日までの準備について...
餅つき大会に必要な最小人数と最適な人数。
餅つきマシーンならいざ知らず、臼(うす)と杵(きね)で餅つきをひとりでするのはウルトラ上級者であり、初心者にはかなりハードルが高いです。それにひとり餅つきは、ひとりディズニーランド並みに楽しくありません。
餅つきは大きく分けて・・
・もち米のごしらえ(前日までの準備)
・もち米を蒸す
・もちをつく
・もちの調理
・もちをのす(のし餅つくり)
こんな感じでさまざまな役割分担が必要になってきます。
逆を言えば、これらの作業をみんなで分担してワイワイ楽しく行うのが餅つきの醍醐味です!そこで、僕の経験から餅つきに必要な最小人数を割り出してみると・・
餅つき当日に食べる餅+お正月用の餅を各自が持ち帰る場合。
・もち米の下ごしらえ(前日までの準備)→2人
餅つきの当日は・・
・もち米を蒸す→2人
・もちをつく→6人(臼が2つの場合)
・もちの調理→2人
・もちをのす(のし餅作り)→4人
合計で14人が必要になります。
もちをつく担当がもちをのすことができるので実質10人でも大丈夫です。
これは最低人数と考えてください。子供はあまり役に立ちません。
ちなみにこの人数は大人でカウントしています。僕の経験上、手伝ってくれる子供もいると思いますが、子供は基本的に遊ぶのが仕事なので、役に立つどころか邪魔になると考えておきましょう。子供がいると賑やかになって楽しくなりますから、そんな意味で役立ちます。ですので、子供が無邪気にあそべる昔ながらの鬼ごっこやかくれんぼ、缶蹴りなどのあそびを大人が教えてやるといいでしょう。
当日ついた餅を食べるだけで、お正月用の餅を持ち帰らない場合。
・もち米の下ごしらえ(前日までの準備)→1人
餅つきの当日は・・
・もち米を蒸す→1人
・もちをつく→3人
・もちの調理→2人
・もちをのす(のし餅作り)→0人
当日の合計は6人いれば実行できます。
開催する場所は個人宅で小さな庭があれば開催できる。
餅つきをする場所の条件は、
・コンロかIHが使えるキッチンがあること
・餅をつくスペースがあること(6畳ほど)
・餅をのすスペースがあること(6畳ほど)
この3つの条件がそろえばどこでも開催することが可能です。
餅つきをするメンバーさんで戸建ての家に住んでいる人がいたら協力してもらいましょう。餅つき大会の場合は、14人以上メンバーが必要ですから、駐車場の確保や事前の道案内はしっかりとやりましょう。
餅つき大会をするのであれば、餅つきが可能なレンタルスペースがかなりオススメです。施設によっては餅つきセットを格安で借りることができるでしょう。ちなみに僕が2018年に企画した場所は、埼玉県所沢市にあるレンタル古民家で、臼と杵やピザ窯まであって、とても楽しく餅つきをすることができました。
餅つきの前日までに準備するものリスト。
餅つきの前日までに用意するものはもち米の他にいろいろとあります。購入するもの、レンタルするもの、それぞれ最低3日前には揃えておきましょう。 用意するものは以下の通りです。
無洗米のもち米をひとりあたり1.5kg(1升分)用意する。
餅つき大会当日に食べる分、お正月用に持ち帰る分を人数に応じて、もち米を購入します。
算出方法は・・1人あたり一升の餅がちょうどいいです。一升餅は、家族4人がお正月にたっぷりお餅を食べられる量です。独身ならお餅を冷蔵して1月は毎日食べることができる量です。
当日、餅つき大火で食べる分もこれに含まれます。
一升餅=もち米(研いで浸水していない状態)が1.5kgです。
・14人なら14升の餅になり、購入するもち米は1.5kg x 14人分=21kgとなります。
・20人なら20升の餅になり、購入するもち米は1.5kg x 20人分=30kgとなります。
20kg、30kgとなるとかなり重いですから、近所の米屋で配達してもらうか、ネット通販で取り寄せがオススメです。今回は初心者ということなので、洗米が必要ない無洗米が圧倒的に便利です。
仮に30kgのもち米を洗米しようとすれば、大量の水と長時間の重労働が必要となります。この作業を楽しめる人以外は、無洗米を購入したほうがいいでしょう。
臼と杵はどうすればいいのか?
さあさあ!
ここからは大道具をどうやって準備すればいいのか? 1年に一度しか使わない臼や杵をどうすればいいのか?を解説していきましょう!
餅つきの道具はレンタルがいいのか?購入がいいのか?
臼(うす)と杵(きね)とセイロ(蒸し器)
餅つき大会の主役となる臼と杵。
よいしょ!よいしょ!と言いながら餅をつくのはとても楽しい作業です。ですが、初心者にとっていちばんのハードルがこれらの道具を準備することで、幹事さんをいちばん悩ませるところです。
選択肢は3つでコストが安い順から・・
・知人に借りる
・専門業者にレンタルする
・道具一式を購入する
僕の実家は江戸時代から使っている臼と杵があって、子供の頃はそれで餅つきをしていましたが、引っ越しの時に処分してしまった経験があります。今考えるととても惜しいことをしました。
どうしてもコストを抑えたい場合はひたすら友人、知人に声をかけるのですが、家が農家であれば臼と杵がある場合は多いです。知人に借りることができない場合は、専門業者からレンタルするか、思い切って購入を検討しましょう。
餅つき道具のレンタルはたくさん専門業者があって、グーグルで検索することが可能です。
しかし・・・
どこもバカ高い! 臼と杵、セイロ(蒸し器)のレンタルで1泊3〜5万円が相場になります。
そう考えると前述した、餅つき道具もある古民家系レンタルスペースが俄然コストを抑えることができます。ちなみに僕が去年利用した埼玉の古民家は餅つきセットが2000円でした。
餅つきセットがあるレンタルスペースが近隣にない、もしくは自宅で開催する場合は、できる限り安くレンタルするしかありません。僕自身がいろいろとグーグルで検索をしまくった結果、1泊2日で石臼と杵とセイロをレンタルして27000円弱、まあまあですね。
(27000円分の餅を買ったほうがいい!という意見もありますが・・)
臼は、基本的に石臼がオススメで、木の臼よりも圧倒的に扱いが楽です。 大きさは2升でない場合は3升でもOKです。
購入するなら2〜3升の石臼と2升+2升が蒸せるセイロにする。
これから毎年餅つきをする!餅つきを年末の恒例行事にする!
と意気込んでいる人は、レンタルよりも購入したほうがいいでしょう。これから最低3回は餅つきを開催する場合は、道具を購入した方が安くあがります。その際は保管場所の確保も事前に考えておきましょう。
石臼と杵は、しっかりと保管さえすれば100年以上は使えますので。
道具の準備が整ったら、いよいよ餅米の下ごしらえをします!
もち米を前日に2升ごと浸水させておく。
さあさあ、餅つき大会の前日になったら餅米の下ごしらえをしなくてはなりません。
美味しいお餅をつくには、真冬で10〜12時間、夏だと8時間ほど米を浸水する必要があります。 手順は簡単です。 今回は初心者向けということで無洗米で説明していきます。
1.もち米を3kg(2升分=2人分)ごとにバケツに分ける。
2.綺麗な水をたっぷり入れて浸す。
3.フタをしてホコリが入らないように保管する。
それぞれ詳細を説明しておきます。
1.もち米を3kg(2升分=2人分)ごとにバケツに分ける。
バケツは100円均一ショップで売っているもので十分です。大きさは水をいれるので大き目のものが理想です。ちなみにダイソーだとバケツ1個が150円〜200円で、フタつきのものは300円程度です。
20人が参加する餅つき大会ならバケツが10個必要です。節約する場合は、ダイソーでバケツではなくプラスチックのゴミ箱(円筒のもの)を100円で購入して、浸水したら透明なポリ袋をかぶせる方法がオススメです。餅つき後は使ったバケツ、ゴミ箱は参加者にプレゼントして持ち帰ってもらっています。
美味しいお餅をつきたいなら、ミネラルウォーターか浄水されたお水で浸水させてください。
2.浸水する
お水の量は、2升につき2リットルが目安です。
浸水したもち米は餅つき当日にザルで水を切りますのでぴったり2リットルでなくても適当で大丈夫です。ただし、浸水時間10〜12時間の間に米が水を吸収しますので、2リットルより少ないとアウトです。スーパーマーケットならミネラルウォーターが2リットルのペットボトルで1本80円前後ですから、美味しいお餅のために購入しましょう。
3.ホコリが入らないようフタをして10〜12時間ほど浸水する。
3kgのもち米を入れたバケツに浸水したらフタをして保管します。
冬場であれば常温で問題ありませんので、そのまま車に積んでしまって放置で大丈夫です。 バケツにフタがない場合は、前述したようにポリ袋(45リットルの透明ゴミ袋)で上から覆いかぶせておくといいでしょう。車で運ぶ場合は、バケツが倒れないように工夫してください。
その他、餅つきに必要な備品を買っておく。
準備編も終わりに近づきました!
ここまで4650文字。読んでくださった皆さん、ありがとうございます。
餅つき大会までに購入しておくべき備品を最後にリストにしておきます。ついた餅を調理するためのあんこやきなこ、大根や雑煮などの材料は、近くにスーパーがあれば当日でも購入できるので、次に執筆する「初心者向け「餅つき大会マニュアル本番編」に書いてあります。
それでは皆さん、よい一日を!
Have a good day!
and God bless you!!
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