「所沢の繁華街」チェーン店しかないプロぺ通りに漂う残念感。

2021年も残りあと1ヶ月となってしまい新型コロナウイルスによるパンデミック風な社会はあいもかわず続いているこの頃、久しぶりの所沢へ戻って街をフラフラした僕(@ka_zz)です、ごきげんよう。

例年のインフルエンザよりも圧倒的に被害が少ないCovid-19ではありますが、制約利権がはびこる日本は皆さん真面目にワクチンを打ったり気休め程度のマスクをしたり、社会全体が情報に振り回された年でした。

さてさて3年ほど住んだ所沢へなんで戻ったのかと言うと駅前にあるみずほ銀行に用事があったからです。朝9時から2階の窓口で手続きをして終わったのが10時20分。せっかく所沢まで来たのだし街の変化を見ようとプロぺ通りという商店街を歩いたのでした。

西武が開発する街はどうしてこうも残念感が漂うのだろうか?

所沢駅

大きな商業施設がある所沢駅

この記事を書く前提としまして、僕個人は所沢に愛着があります。3年弱住んだことがありまして、少し中心部を離れれば魅力的なお店やスポットが多く、また住みたいと思える良い街です。

そんな所沢ですが、グランエミオというゴージャスな商業施設が西武池袋線の所沢駅に完成。僕が住んでいた頃よりも垢抜けた雰囲気になって埼玉県内になる鉄道の駅のなかでいちばん都会的でお店の数も一番だと思われます。

所沢といえば何と言っても埼玉西武ライオンズの本拠地でありますが今年の成績は最下位に終わり、西武線沿線に住む僕としては一応応援をしているのでとても寂しい結果となりました。チームをひっぱる選手がことごとく他の球団へ出てしまい補強が間に合わなかったことが原因でしょう。

そして最近はKADOKAWAの本社が東所沢駅近くに引っ越してきてサクラタウンとしてOPEN、建築家隈研吾氏デザインの社屋と共に話題になりました。

そして所沢といえばもうひとつ。

トトロ。

宮崎駿監督も所沢に50年以上住んでおり、西武グループによる乱開発によって壊される森を3億円もの自費を投じ「トトロの森」として自然を守ったりしております。

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話は所沢駅西口にある商店街「プロぺ通り」に戻ります。

300mほどの通りに沢山のお店が軒を並べた繁華街は右を見ても左を見ても上を見てもチェーン店ばかり。ファミマが3店舗、セブンが1つ、携帯ショップ、ドトール、マクドナルド、丸亀製麺、パチンコ屋、日高屋、餃子の王将、吉野家、ガストにサイゼリア、ダイソーにお菓子のまちおか、ドラッグストア・・などなど。

立ち寄ろうと思えるお店、ひと休みしようと思えるお店がひとつも存在しない・・

プロぺ通り

こんなプロぺ通りのような商店街は全国に多々あるかと思われますが、通りを歩くと感じる虚しい空気感はなかなか他にないでしょう。そもそも今回のパンデミックも要因となって物を消費しなくなったこともありますが、僕のなかにまだまだ物欲はあります。ですが、プロぺ通りのチェーン店群は物欲をいっさい掻き立てないどころかチェーン店のつまらなさを更に増幅させてくれています。

チェーン店には良いところもあります。

メニューはどこも同じだし品質もまあまあ揃っていたり。ところがプロぺ通りのように99%(1軒だけ地元のお茶屋がある)がチェーン店になると商店街の魅力は儚くも消えて無くなる、そんなお手本のような通りを西武が作ってしまったのでした。

西武ライオンズが最下位になってしまったのと同じくらいの残念な気持ちです。

 

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裏通りに入ると面白いカフェがいくつかある。

惨憺たるプロぺ通りを脇に抜けると何本か裏通りがありまして、小さいけれども良さそうな珈琲屋があります。所沢に住んでいる頃はこれらのお店が心の救いとなっておりました。1店舗だけベジのお店もあったし(現在は川越に移転)所沢駅に限った話ではありませんがメイン通りよりも裏通りのほうが魅力は何十倍もあるのです。

今回立ち寄ったカフェ「MITARU coffee」はマーケティングされたデザインによって魅力は半減するものの、珈琲はしっかり美味しくてスタッフさんたちの心遣いも素晴らしく、プロぺ通りでテンションが下がった気持ちを少しだけ回復させてくれました。

 mitaru coffee

MITARU coffeeで珈琲ブレイクをしながら少し考えると・・駅ナカのショッピングモールや商店街のチェーン店は便利さと安さを求めてつづけてきた僕たち消費者のニーズが顕在化したものです。つまり、僕たち消費者が望んだ姿が個性もなければ味気もないチェーン店群でつくづく残念な結果です。

大企業による大量生産とテレビCMによる大量消費の歯車のなかに僕たちの暮らしは成り立っていたわけですが、新型コロナウイルス騒動によって、そのシステムに綻びが見えてきました。

視聴率のためにウイルスの恐怖を煽る番組を朝から晩まで流したテレビ局は、一般大衆が消費を控えるようになったのです。(参考:駅前のショッピングモールで欲しいモノがひとつも無いことに氣づいた件。

その結果、ドライブスルーやテイクアウトがメインの一部のチェーン店以外は売上を下げ商店街やショッピングモールから撤退が相次いでいるのが現在です。

 

逆に言えば昔からコツコツとお客様を大事にしてきた個人のお店が改めて評価される時代になっており、これからその流れはさらに加速をしていくのではないでしょうか。

これにチェーン店の価値が無くなるという意味ではなく、チェーン店はチェーン店の良さや利点をさらに伸ばしていくことで消費者にそっぽを向かれずに済むはず。

 

久々の所沢での珈琲ブレイクでそんなふうにを思った秋の終わりの午前でした。

 

▼いつの時代もカフェは重宝する。

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