
高田馬場にGREAT LAKES TOKYOという美味いバーガー屋があって、コロナパンデミックが始まった頃、ヴィーガン専門のバーガー屋に転身してから東京在住の外国人を中心に人気となっている。
オーナーはアメリカ人でお店の名前から地元がGREAT LAKES周辺(五大湖)のようだ。バーガーのメニューもオンタリオ、スペリオル、ミシガン..と五大湖の名称が付けられており、郷土愛を感じさせる。
この日は、朝9時30分から新宿御苑で勉強会があって参加。定期的なイベントなので新宿御苑の年パスを2000円で購入した。ワンデイだと一回500円なので4回通えば元が取れるというわけだ。御苑にはスターバックスもあるのだが、OPENするとすぐにお店は混雑してしまうのでオーツミルクカフェミストエクストラホットをto goしている。
ここ最近はお昼ご飯は軽めに済ませている。ストレスが慢性的にあったのか、食べ過ぎて体重が増えたためだ。しかし、せっかく都心まで出てきたのだから東京でしか味わえないグルメを食べて帰ってもバチは当たらないだろう。少しでも腹を空かせようと思い新宿御苑からお店まで歩くことにした。
Google Mapでは40分ほどの距離だからちょうどいい。
ルートはひたすら真っ直ぐなので西武ライオンズの練習試合をイヤホンで聴きながら優雅なウォーキングとなった。迷うことなくおよそ3kmを歩きGREAT LAKESに到着したのが13時30分頃。2年ぶりくらいになるのだろうか。お店の雰囲気は変わることなく安心した。アメリカ人のオーナーが自ら厨房に立ってバーガーを作っていた。
オンタリオバーガーとポテトとコカコーラのセットで1900円。
たまの贅沢だからこれくらいの出費はいいだろう。
植物性100%で良い材料を使っているのだが、僕はバーガーにはコーラがいちばん美味な組み合わせだと思っている。そもそもバーガーという食べ物はラーメンと並び不健康食品である小麦、油、脂肪で構成されているわけで、どちらかと言えばストレスや欲求不満の解消のために食べるものだ。
バーガーを口いっぱいに頬張ったら、ポテトをガシッとつまんでケチャップとマスタードをつけてさらに頬張り、ろくに噛まずにぐびぐびとコーラで流し込む。それが最高なのだ。
多くのヴィーガンバーガー屋があるが、健康を求めて作るバーガーほど不味いものはない。美味しくもない米粉のバンズをつかったり、ソースがほとんどかかってなかったり、レタスをバンズ代わりにしたり、勘違いにもほどがある。
バーガーは食欲を解放させるための食べ物だ。
それ以外でもそれ以下でもない。
GREAT LAKES TOKYOで僕が好きなのはオンタリオだ。アメリカサイズのデカいバンズにレタス、トマト、玉ねぎ、パティ、そしてチーズもどきソースとアイランドソースがたっぷり入っている。
最高にテンションがあがる。
日本のごはん、おかず、漬物、味噌汁という定食は世界最強の食事ではあるが、羽目を外す時のバーガー、フレンチフライ、コーラも最強の組み合わせだ。
GREAT LAKES TOKYOはポテトも相当美味い。
ふだん家では揚げ物を食べない僕としてフレンチフライはご馳走である。パラパラとかかった塩だけで食べ、飽きたらケチャップとマスタードにつけて食べる。欲を言えば量がもっと欲しい。ワンサイズしかない。2個注文してもいいのだが、迷うところだ。
思い返せば、僕が人生で初めてバーガーを食べたのは、自販機のチープなチーズバーガーだった。
しばらくしてロッテリアでチーズバーガーを食べた。そしてモスバーガーを食べた。マクドナルドを食べたのは20歳を超えてからだ。20代は主食がモスバーガーで週に3〜4回は食べていた。モスチーズ、チリドッグ、ポテトMとコーラMが僕にとってのベスト組み合わせ。
しかし、30歳を過ぎたある日、モスバーガーを食べると熱が出るようになった。風邪かと思われたが、復調してまたモスを食べるとまた熱が出て寝込んだ。おかしいなと思い、治ってまたモスを食べると・・
熱が出た。
これはもう、身体に合わないから身体がモスを拒絶しているのだ、と判断するしかなかった。
モスを卒業した。
子供の頃から肉嫌いで魚肉ソーセージ以外の肉は受け付けなかったのだが、モスに出会ってからその美味さに身体が拒否しているのを無視つづけて食べつづけた結果がこれだ。
時は流れ36歳の時に、ベジタリアン専用のバーガーがあることを先生から教わり吉祥寺にあったDeva Deva Cafeで食べた。衝撃的だった。肉をいっさい使っていないのにめちゃくちゃ美味い。
そして、発熱もない。その後、また先生から福岡にヴィーガンバーガー専門店があるとうかがい飛行機に乗って食べに行った。それが、Mana Burgersでメニューがモスなのだ。ソースがたっぷりかかったモスバーガー、モスチーズ、チリドッグをプラントベースで再現してあった。
衝撃的に美味かったので何度も通った。飛行機代なんて惜しくなかった。
今、住んでいる埼玉は奥秩父の入り口に位置する田舎に移住したのも、家の近くに美味いベジバーガーを食べさせてくれる阿里山カフェがあるからだ。
そんなことを思い出しながらお店を出た。また来月来ようと思う。
バーガーは僕にとって幸福の食べ物なのだ。
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