ピチカート・ファイブの名盤「ベリッシマ」が超絶にシビれる件。

昭和の終わりが近づく1988年..テレビをつけると光GENJIが隆盛を極め、工藤静香を代表するアイドル歌謡と、BOΦWY、レベッカ、米米CLUB、TMネットワーク等バンドブーム全盛の裏で…

ピチカート・ファイブの「ベリッシマ」という、たぶんこのブログを読んでいただいている人で知っている人はいないと思われるマイナーだけどスゴい名盤なアルバムをiPhoneに入れて久々に聴いてみました。

ピチカートファイブ「Bellissima」は歴史に残るアルバム

今からおよそ26年も前に発売された「ベリッシマ」はバンドが解散した今でも、世界的に人気なピチカート・ファイブの2枚目のアルバムで、当時のメンバーはオリジナルラブの田島貴男をヴォーカルに迎えて小西康晴、高浪敬太郎の3人構成。なんで今更ながらこれを聴いているかというと、とにかくクールで気持ちイイのです。

音、空気感、世界観そのすべてが心地よくてクオリティがハンパありません。

1988年といえばバブル経済に沸き上がり、社会は高級ブランド、高級車、高級マンション、海外高級リゾートなどお金にものを言わせていた時代。そんなギラギラな世界の中に、これだけクールでお洒落なサウンドが日本にあったことが奇跡的なのですが、当時はこのサウンドを理解できるオーディエンスが残念ながら極一部のマニアと、音楽にうるさい業界人だけだったのです。

「ベリッシマ」

1. 惑星
2. 誘惑について
3. 聖三角形
4. ワールド・スタンダード
5. カップルズ
6. 日曜日の印象
7. 水泳 試聴する
8. セヴンティーン
9. これは恋ではない
10. 神の御業

その後ピチカート・ファイブの音楽は、特にヨーロッパでの人気が高まり、当時はロンドンやパリのテレビに出たり熱狂的なファンがたくさんいました。今では日本人アーティストの海外LIVEはさほど珍しくありませんが、ピチカートは音楽性+ファッションで人気があったとても珍しいバンドだったのです。

1曲目の「惑星」からピチカートサウンドと田島くんの伸びのあるボーカルが炸裂です。低音が効くスピーカーで聴きますと小西くんのベースがカッコ良すぎ。個人的にベースがかっこいい音楽がツボに入ります。

2曲目はアルバム「月面軟着陸」に入っていた同曲の別バージョンで田島貴男と当時ユニコーンのヴォーカル奥田民生がつとめています。まだラップという音楽が日本に入ってきて間もない時代なのでかなり貴重な音源です。(なぜか再販された月面軟着陸には、このラップバージョンが削除されています)

それから高浪 慶太郎のヴォーカルが個人的に大好きでして、5曲目のカップルズはいち推しです。

都会的なのにどこか懐かしいサウンド

生活感が溢れているのにハイセンスな歌詞

ピチカートファイブのセンスは20年以上経過した今でも新鮮さを失いません。

このアルバムから2年後にヴォーカルは野宮真貴に代わり、「東京は夜の七時」などがヒット、世間的にも認知されていくことになります。僕はやっぱり初期〜田島くん〜野宮さん初期までの路線が好きなのでした。

というわけでピチカートファイブのベリッシマ、ぜひ聴いてみてください。


 

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