iPhone17eを使ってみてスティーブ・ジョブズが残した名機種iPhone4sを思い出した話。

iphone17e

東日本大震災で日本がまだ混乱していた頃、僕はiPhone4Sを使っていた。

アパレルECサイトのディレクションをしていた僕(@kazuaki_TANI)は、このスマホを相棒にして自転車であちこち駆け回っていた。文字通り、世界を変えたiPhoneは僕の暮らしを大きく変えてくれた。

Apple創業者スティーブ・ジョブズ最後の作品となった4Sは現在でも評価は高く、僕としては未だこの機体を超えるスマホと巡り逢えていない。12年も前の機体だから性能は圧倒的に今のほうがいい。しかし、デザインや使い易さ、コンセプトという観点では現代のスマホは遥かに劣っている。

懐古趣味ではなく、僕の五感がいちばん気持ちよかったのが4Sであり、デザインだけでなく手に持った時の感触も含めて21世紀最高の商品だと思っている。必要十分な機能を詰め込みながら不必要なものを極限まで削ったからこそ伝わる崇高な感覚だった。Apple製のA5チップ、冒険的なSiriとiCloudを初搭載した4Sが発表された翌日、ジョブズは役割を終えて肉体を離れた。

そんなわけで、iPhone5以降は心の底まで満足できる機体は残念ながらリリースされていない。

記憶はさだかではないが3GS→4S→5S→8plus→SE→SE2→12miniと使ってきて、情報社会の荒波を快適に生きていくために無くてはならないツールになっているが、ジョブズがいなくなってからマーケティングに基づいた大衆融合デバイスになってしまったのが今現在のiPhone群だ。機能をあれこれと詰め込みすぎて「禅」の思想から遠ざかっている。

機能もデザインも複雑化してしまいモノとしての美しさを感じられなくなってしまった。

そんなある日、それまで使っていた12miniのバッテリーとタッチパネルが限界を迎えてしまった。悩みに悩んだ結果、iPhone17eのブラック256GBを新品94,000円で購入した。メルカリで売却したところ15,300円の利益が出たので差し引き78,700円だ。

以前から16eを購入しようと思っていたが今年3月に17eが発売され、すっきりデザインは変わらずに価格据え置きで容量が256GBに増えたことが決め手になった。12miniの128GBだと容量が足りなくなったことがあったからだ。256GBとGoogleの2TBがあれば容量に悩まされないだろう。

ミニマルなiPhone17e(+16e)の背面

手のひらに収まって片手でタイピングができる12miniは、必要最小限とまではいかないものの機体を小さくして原点回帰を試みようとしたところに魅力があった。そのコンパクトさこそ気に入っていたがデザインはテンションが上がらなかった。広角レンズと超広角レンズの2眼が僕としてはいただけなかった。

確かに超広角レンズは時々役に立った。例えばベルーナドームで野球観戦をした時、その広さを撮影するには最適なレンズだ。しかし、日常では撮影機会は少ないため、宝の持ち腐れとなっていた。

そもそも僕はスマホにカメラ性能を求めてはいない。最新のiPhone17proで撮影した写真を見ても15年落ちのSONYαで撮影した写真にはまだまだ見劣りする。着実にスマホカメラは進歩はしている。だけれども、日常や旅行のスナップを撮るくらいなら17eの単眼レンズで充分である、というのが僕の意見だ。近い将来、技術革新によってフルサイズの一眼レフカメラ並の写真をスマホで撮れる時代がくるのは間違いないだろうが、まだまだ先だろう。

iPhone17eで撮影した写真

iPhone17eで撮影した写真

関内,iphone写真

iPhone17eで撮影した写真その2

単眼レンズiPhoneのデザインはとくにかくスッキリしてていい。

12miniに比べると機体のサイズは大きくなったので片手だけの操作が出来なくなったことは難点だが、それはもう仕方がないと割り切った。重さもあるし厚みもある。それでも無駄を省こうとしたApple開発者の「精神」を感じることができるのだ。

iPhone関連のYoutubeチャンネルを見ると、17eと17を比較してどちらがいいか?を論じている人たちが多くいる。しかし、それは機能やコスパの視点での比較であって、初代から4sまでは確かにあったスピリットについてはほとんど触れられていない。

デザインひとつをとっても16eと17eは圧倒的に潔くてシンプル。

1980年代にパソコンが普及し、任天堂のファミコンによって数多のゲーム機が登場し、2000年代になると個人が電話機を持つようになる。その間、無数の商品が発売されては消えていった。もっとも大きな理由としては商品の複雑化だ。ものごとがうまくいかなくなる理由は複雑になることだ。人も、組織も、商品もシンプルから離れれば離れるほどうまくいかなくなり、やがて滅びていくのが宇宙のルールだ。

千代保稲荷神社

iPhone17eで撮影した写真その3

高槻駅,iphone写真

iPhone17eで撮影した写真その4

ベルーナドーム,iphone写真

iPhone17eで撮影した写真その5

iPhone3Gが登場したのが2008年7月、僕が3GSを手にしたのが2009年7月。

電話、メール、地図、決済、時計、音楽、映画、テレビ、新聞、カメラ、銀行、本、翻訳、ラジオ、ゲームを詰め込んだこのデバイスは、世界でもっとも便利なツールであることは間違いない。無くてはならない必需品だからこそ、可能な限りシンプルにしておきたい。

それにはまず、僕のiPhoneから無駄なアプリケーションを削除すること。AI機能をしっかり把握して活用できるようにすること。Googleサービスとの連動でさらなる作業の効率化を図ることが挙げられる。17eのおかげで再びiPhoneを操作するのが楽しくなった。だからこそ、情報に縛られず、オンラインではなくオフラインの世界をしっかり充実感を持って生きることが肝要だ。

ということでまた半年後、17eの現状をここに書き記したいと思う。

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