CS第3戦に負けた西武ライオンズの2026年シーズン終幕に思うこと。

西武ライオンズ,西武球場前駅

2026年10月12日、長いようであっという間に終わったプロ野球シーズンが終わった。

とはいっても、西武ライオンズがクライマックスシリーズの1stステージに敗退しただけで、この後もファイナルステージ、そして日本シリーズと試合はつづいていく。とても悔しい負け方をした昨日と今日。とにかく打てなかった。チャンスも幾度かあったが、ことごとく凡退して得点できず。そしてミスが目立った。相手のファイターズもミスをしていたが、それにつけこむことが出来なかった。

初戦は、カナリオ選手による劇的なサヨナラホームランで最高の勝ち方をした。しかし、2戦目は達投手に手も足もでずなかった。2位ということでベルーナドーム開催という圧倒的有利な状況にいながら、逆に相手は崖っぷちからの大逆転勝利。ファイターズファンの喜びも凄かった。

僕自身は、落胆だ。現地観戦9連敗を喫した。

ベルーナドーム,西武ライオンズ

総括すると、3年連続CS出場のファイターズは短期決戦の戦い方を知っていて、ライオンズの戦略は最初から最後まであたふたしていた印象。新庄監督の術中にまんまとハマってしまった。

なんと言っても、打者が打てなかった。調子がいい選手が誰一人いなかった。

皆んなが調子悪かった。先発投手陣は平良投手、髙橋投手は調子が悪いなりに最小失点で凌いだ。しかし、12日先発の武内投手が今ひとつで球にキレもないし、コントロールも悪い。ボークはするし本調子からはだいぶ離れていた。自分が投げる日に、コンディションを整えられないのはチームとしての経験不足からだと思うから、本人だけの責任ではない。隅田くんが打球を受けて負傷したことで武内投手が投げることになったことも不運だった。

とは言っても、ベルーナドーム初のクライマックスシリーズを観戦できたことはものすごく幸運だ。スタジアムの空気、音、風、光、影..五感で感じるすべてが最高だった。10月のベルーナドームは野球天国と言っていいほど心地よい雰囲気で、完全ドームや屋根がない球場では感じることができない体験ができる。

ベルーナドーム,フラッグス

ライオンズ、ファイターズの応援は地鳴りがするほど激しく熱かった。

僕自身は外野の応援に興味がないので常時、内野AかS席で観戦している。僕なりに気分が乗った時は旗を降ったり声は出しているが、あまりにも打てな過ぎるとつまらなくなってただ座っていたり、美味しいものを買いにふらふらとドーム内を散策する。そんな、ゆるゆる勢の僕でもこの日の応援は感動レベルだった。そして、Blue LegendsやYuumiさん、レオとライナ、DJのRisukeさん、スクリーンの演出など、レギュラーシーズンとは完全にエネルギーがほとばしっていた。

クライマックスシリーズでこれなのだから、もし日本シリーズにでもなったどうなるのだろう?と想像してみると、さらに凄いことになるのは間違いない。野球そのものよりもスタジアムの雰囲気を味わうためにライオンズには頑張ってほしいと思う。

ベルーナドーム,西武ライオンズ

とは言っても、ファイターズとホークスの壁はものすごく厚い。マリーンズの野手陣も上位チーム並に強打者が増えている。バファローズも故障している選手が戻ってきたら再び強くなるのは間違いないし、イーグルスはホークスとほぼ互角に戦った。

ライオンズがリーグ優勝からのCSファイナル勝利、もしくは下剋上で日本シリーズに出場するにはまだまだ大きな課題が山積みだ。上位チームは、まず資金の賭け方が大きい。ライオンズは親会社の縛りもあるし収益も小さい。現実的に考えるとリーグ優勝ではなく、2位からの下剋上になる。リーグ優勝は選手の年俸が膨れ上がり、いずれFA流出を招くのは2018-2019年で経験済みだ。

ライオンズは主力が次から次へと抜けていくのは昔も今も同じだ。このオフも光成と平良がMLBへ行くと言われている。育成が流出に追いつけない。フロントがやるべきことは選手がよそにいかない仕組みづくりだ。それこそが最強の補強になる。

それには西武球団だけでなく西武HDが一丸となって取り組み必要があるだろう。

そうでないと圧倒的資金力があるソフトバンクには勝てない。ソフトバンクの強みは企業体制に加え、完全ドーム球場、それと福岡市という立地もある。至近距離な空港と新幹線が発着する駅に日本有数の繁華街がある。所沢と比較するまでもない。立地は、どうしても西武の弱みとして挙げられる。選手からすると移動に多くの労力を使いストレスを抱えており、ライオンズを離れる理由のひとつになっている。

その代わり、新人や若手にとってこのチームは早いうちから1軍の試合に出られるし頑張り次第ではレギュラーの座を獲得できるチャンスに溢れている。

ベルーナドーム,西武ライオンズ

大多数の評論家が西武ライオンズを最下位か5位と予想した2026年シーズン。

里崎さんだけ優勝を予想した。交流戦優勝後、大失速をしてホークスに差をつけられた。それでも2位フィニッシュは素晴らしい結果だし、じつに痛快だ。ファンでさえ希望としては優勝であっても現実的視点で2位を予想していた人は稀だろう。選手の総年俸もパリーグで下から2番目らしい。

滝澤選手、長谷川選手が育成から1軍定着するまでになった。篠原投手が1年を通じて活躍した。3人とも同世代では侍ジャパンレベルにまで成長している。2軍では横田選手がファーム首位打者を高卒一年目に輝いた。3軍では安藤選手が頭角を表しているらしい。

心配要素もある。今シーズン、後半から古賀悠斗捕手の出場機会がめっきり減った。小島捕手を育成する目的もあると思うが、前半戦はバランスよく起用しているように見えて、結果もともなっていた。CSで小島捕手にヒットが出なかった理由に疲れがあると思う。古賀捕手は代打送りバントで登場するにとどまった。怪我という情報はないし理由が気になるところだ。

CSでは万波選手、奈良間選手、進藤選手の打撃を見ているとライオンズの野球とはまったく別のスポーツであるかのように強いスイングをしていた。狙い球を絞るというより、打たない球を絞っていた印象もある。打破というスローガンを掲げ、一時はビッグチェーン打線というワードも持ち上がったが交流戦の中盤以降はすっかり打てなくなりすっかり使われなくなった。

体力的な理由もあると思う。しかし、根本的に打撃を変えないと来季は勝てない。個人的には仲三選手、村田選手は来季、1軍定着を目指して欲しいしホームランを40本打てる選手に育ってほしいと思っている。期待をしつつ成長を見守りたい。

ベルーナドーム

日付が変わって13日、広島のFA予定の坂倉選手に西武がアプローチするというニュース。髙橋、平良両投手がMLBへ行く希望を球団に出しているというニュース。ワイナンス投手とラミレス投手が退団、西口監督が続投というニュースを目にした。仁志コーチの残留、鳥越ヘッドコーチ、立花コーチの退団という憶測レベルのツイートも見た。鳥越ヘッドの厳しさはまだ必要だと思うが、果たしてどうなることか..

先発投手、打てる野手ともに足りない現状で、年内の補強はフロントの腕にかかっている。

91敗の最下位から去年は5位。今年は貯金19で交流戦優勝と2位は劇的であったしもの凄く楽しめた。ただ、ファンというものは欲張りなものでどうしても優勝、日本一を望んでしまう。

僕としては、勝ち負けは二の次で日々の試合と選手の成長を楽しんでいこうと思う。

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